名古屋での骨董買取のポイント

名古屋は昔から骨董品の取引が活発な土地です。名古屋で骨董品を取引したり買取をしてもらうには、どのような点に気をつければ良いでしょうか。また最近は写真査定やネット査定やLINE査定といったキーワードを挙げる買取業者も多くありますが、これはどのようなものでしょうか。ここでは名古屋における骨董品買取の動向とポイントについて説明をします。

名古屋の骨董品の動向

骨董品 名古屋,買取

尾張は昔から栄えている国で、名古屋近辺は昔から尾張平野の中心地として栄えてきました。特に江戸時代には徳川御三家の一つ尾張徳川家の居城として、武家や寺院そして大商人が集まっていました。そのため骨董品が多く存在している場所となっています。
現在でも、蚤の市やフリーマーケットが盛んに開かれています。

名古屋で骨董品を高く売るためのポイント

骨董品 名古屋,買取

ポイント1:付属品や鑑定書を大切にしましょう

骨董品の買取りでは、付属品や鑑定書が大切になります。骨董品の真贋を確かめることを鑑定と言い、鑑定時の大切な資料になります。また、骨董品の値段を決めることを査定と言いますが、査定の際にも付属品や鑑定書があると値段が高くなる傾向があります。
骨董品の付属品は、外箱や共箱、内袋、付属の道具などです。また骨董品に付随している手紙などは、読みにくいことも多いですが、それが意外な価値を持っていることもあります。自己判断で処分せずに、鑑定の時に鑑定士に一緒に見てもらうようにするとよいでしょう。

ポイント2:骨董品は湿度に注意しましょう

骨董品は一般的に湿気に弱いです。温度と湿度の安定した環境で保管し、定期的に換気するようにします。すなわち、昔のように、蔵に入れて時々虫干しをするというのが、適切な保管方法となります 今まで家の奥や蔵などの温度・湿度の安定した状況で保管されていた品物が、改築時に蔵から出されて急速に劣化が進行してしまうことがあります。劣化してから買取依頼をしても、査定額が低くなりがちです。
また、湿度について、北側の押し入れの下段は結露によって水分が発生しやすいので注意しましょう。

ポイント3:骨董品は自分で修理しない

ご自分で骨董品を修理することは控えた方が良いです。茶道具といえども食器のひとつですので、家庭用の洗剤など、現在の台所で使っているものを使いたくなりますが、中性洗剤やスポンジが骨董品に良いとは限りません。骨董品は一般的に繊細で傷つきやすく、傷が付いたり破損すると価値が下がってしまいます。骨董品は自分で磨いたり掃除をせず、そのまま査定に出す方が良いでしょう。

名古屋での骨董品の買取方法の種類

骨董品 名古屋,買取

骨董品の売却には、自分で売却する方法と、買取業者に買取りをしてもらう方法があります。

自分で売却する場合

蚤の市やフリーマーケットなどで買い手を見つけて売却します。もしくは骨董品用のオークションも多く開かれてきます。業者でないと参加できないオークションもありますが、そうでないオークションも多くあります。また現在ではインターネットのフリーマーケットアプリへの出品が盛んで、そこで直接買い手を見つけることもできます。
ただし、骨董品は定価や品質保証がありません。価格はあくまで相対によって決まります。その骨董品にどのような価値を認めるかは、売り手と買い手だけが決めます。本当は価値があるのに買い叩かれてしまっても、誰にも文句をつけることができません。自己責任の取引となります。このリスクは逆も同じで、買う側も、二束三文のガラクタを高く買ってしまう危険性があります。骨董の楽しみの一つは、このようなリスクとスリルのある取引そのものです。逆に言うと、自分で売却するというのは、そのような楽しみ方をしたい人だけにしておいたほうが良いでしょう。

買取業者による買取りの場合

買取りには店頭での買取り、宅配による買取り、出張による買取りの3種類があります。

店頭買取

店頭買取では、実際に店舗を持っている買取業者に、売りたい品物を直接持ち込みます。その場で鑑定と査定をしてもらい、その結果に満足すれば、その場で売却となります。鑑定から査定そして買取りまでのスピードが速く、即座に現金化できることが強みです。また査定や鑑定の説明を聞くこともできるので、納得もしやすいでしょう。
しかし、買取業者によって得意分野に差があります。自分が持ち込もうと思っている骨董品のジャンルについて詳しい業者を探すことは、それ自体が難しいことです。また骨董品は壊れやすく、複数あったり大きなものであったりすることが多いものです。運搬も自分で行うこととなり、運搬途中の破損リスクも自分で負うことになります。
運搬のコストとリスクを考えると、あまり長距離には適さず、買取業者を名古屋市内で見つけなければいけないでしょう。

宅配買取

宅配による買取りでは、売り手が自分で品物を梱包して業者に配送し、鑑定と査定をしてもらいます。その結果を教えてもらい、結果に同意した場合はそのまま買取りとなります。納得しない場合は返却してもらいます。
対人的なやりとりが少なく、遠隔地からも取引が可能なので、郵便小包の時代から存在する便利な方法です。さらに、店頭買取で述べた通り、自分で売りたい品物のジャンルに合う骨董屋を見つけることは難しいので、宅配買取だと日本全国から買取業者を探すことができます。
しかし梱包と配送は売り手側の責任となりますので、破損リスクは売り手持ちです。
また、査定額が合わないなどで買取りに合意しなかった時は品物が返送されることになりますが、返送料や返送手数料の負担、また返送時の破損はトラブルの起きやすい分野ですので、気をつけるようにしましょう。

出張買取

出張買取では、買い取り業者のスタッフや鑑定士が、売り手の自宅に直接訪問して鑑定をします。そしてその場で査定をして、業者の車で持ち帰ります。したがって売り手側は品物の梱包や配送をしなくて良いです。
骨董そのものを趣味にしている人ならば、骨董品の梱包方法や配送方法を理解しているでしょうけれども、そうでない人にとっては、高価で壊れやすいものを梱包して配送するというのは大変に負担の大きな行為です。そのため、現在ではこの出張買取が主な買取手段となっています。
また、出張買取は蔵の中を全て見てもらう場合や、大きな品物がある場合にも便利です。特に蔵の中を全て見てもらうときに、眠っていた品物の中で意外な掘り出し物があり、意外な高値がつくかもしれないという期待もできます。
デメリットとしては、自宅に見知らぬ人を招かなければいけないということになります。遠隔地から業者に来てもらった場合、査定額に納得がいかなくても気持ち的に断りにくいということもありますし、高齢者だけが在宅の場合は特にそのような傾向があります。また見積もりだけのつもりだったのに、強引に買取りをさせられたということもあります。

補記:写真査定、ネット査定、LINE査定について

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店頭・宅配・出張のそれぞれの買取方法で、「写真査定」「ネット査定」「LINE査定」と呼ばれるやり方を全面に押し出している買取業者が多いです。これはネットだけで買取りをするということではなく、上記の店頭・配送・出張の買取手段を補助するものになります。これは査定して欲しい品物をスマートフォンなどで撮影し、事前に業者に見てもらうことです。その場で査定額が決まることもあれば、下調べだけになることもありますが、どちらにせよ査定の精度を上げることになるので、積極的に活用した方が良いものです。